
Peggy_Marco (CC0), Pixabay
FXって一体、どれくらい稼げるのか。業者側ではないと、どれくらい稼いでいる人がいるのか本当のところはわからないが、稼いだ金額が表に公開されているケースもある。それが、脱税事件。捜査する側が金額を公表しているので、信憑性はかなり高いと言える。脱税事件のニュースから、FXって「どれくらい稼げるのか」調べてみる。
FXの巨額脱税事件はかなり多い
FXの取引によって得た利益の脱税は、ここ数十年でかなりの数に上る。見つけることができた記事をいくつかピックアップしてみる。
名古屋地検特捜部は、約3100万円を脱税したとして、所得税法違反の罪で住職(46)を在宅起訴した。
起訴状によると、外国為替証拠金取引(FX)などへの投資で得た利益を申告せず、2016年までの3年分で約2億2千万円の所得を隠し、所得税計約3100万円を脱税したとしている。
出典:産経新聞
外国為替証拠金取引(FX)のもうけを申告せず、約8800万円を脱税したとして、東京国税局が不動産会社長(53)を所得税法違反の疑いで千葉地検に告発したことがわかった。
関係者によると社長は、急激な円安が進んだ2013年にFXで得た約5億9千万円の個人所得を申告せず、所得税を免れた疑いがある。定期預金などに充てていたとみられ、取材に「申告方法に対する認識不足や甘い考えがあり、反省している」と回答した。
出典:朝日新聞
磯貝清明さんは33歳の時、FXと呼ばれる外国為替取引の個人投資でイギリスのポンドを大量購入し10億円を荒稼ぎ。一時は「日本一ポンドを持つ男」とまで呼ばれた投資家だ。(中略)
翌年、国税局の査察が入り、4億5000万円の脱税が発覚。追徴金を支払った結果、多額の負債を抱え追われるように、家賃が月80万円を超える六本木ヒルズから、実家であるスクラップ工場の屋根裏部屋に引っ越してきていた。
出典:東洋経済オンライン
池辺 雪子(いけべ ゆきこ)は、東京都在住の主婦トレーダー(投資家)である。これまでに上げた利益は8億円を超える。彼女を有名にしたのが、2007年春、脱税の容疑で起訴され、同年夏、執行猶予刑が確定。その結果、所得税、延滞税、重加算税、住民税、罰金(約5億円)を全て即金で支払い、当時一斉にマスコミが報じた。
金融商品「外国為替証拠金取引」(FX取引)で得た所得を確定申告しなかったとして、宇都宮地検が栃木県足利市の無職男性(89)を所得税法違反(不申告)の罪で宇都宮地裁に在宅起訴していたことが、わかった。
起訴状によると、小川容疑者は2005年までの2年間に、FX取引によって約10億8130万円(所得税額約3億9220万円)の所得を得たのに、申告期限までに足利税務署長に所得税確定申告書を提出しなかった。出典:読売新聞(2007年11月6日読売新聞)
これ以外にも・・・
はっきりしたソースがある記事はこれくらい見つかった。ネット上には、管理人はソースが確認できなかったものの、
・70歳男性がFXの利益、6億3100万円の利益隠す 足立区
・63歳父母・33歳女性がFXの利益、7億2600万円の利益隠す 兵庫
・66歳女性がFXの利益、1億1900万円の利益隠す 足立区
・71歳男性がFXの利益、3億1200万の利益隠す 和歌山
・84歳男性がFXの利益、2億2000万円の利益隠す 江戸川区
・51歳男性がFXの利益、1億2000万円の利益隠す 三重
・59歳主婦がFXの利益、4億700万円の利益隠す 世田谷区
・64歳男性がFXの利益、7億6000万円の利益隠す 東京
といった、記述も見られる。
氷山の一角
つまり、FXで巨額の利益を上げている人は一定数いる。脱税として、摘発される事例は恐らく氷山の一角だろう。国税は「一罰百戒」(一人の罪や過失を罰することで、他の多くの人々が同じような過失や罪を犯さないよう戒めとすること)で、目立った人物を摘発することで社会に「脱税できないぞ」と警告している。巨額の利益を上げているが摘発を免れている人、ここまでの金額ではないため表に出てこない人などは相当数いると考えるのが普通。
当然FXにはリスクもあるが、大きな可能性も秘めているのも事実。大きな資金がない一般の人にも平等にチャンスが与えられている。そのチャンスをものにするかどうかは、自分次第。
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